消化器内科は副院長の専門となります。
外来診察と並行して内視鏡検査・治療をしていますので、検査・治療の状況で診察が予約時間通りにいかないことがあります。
当日受診の方は、お時間に余裕をもってご来院ください。
胃カメラ(胃内視鏡検査)は、鼻もしくは口から内視鏡を挿入していき、食道・胃・十二指腸の内腔を観察する検査です。
内腔の様子を単に観察するだけでなく、疑わしいと思われる組織の一部を採取して、顕微鏡で詳細に調べること(生検)も可能です。
当クリニックの胃カメラは、直径5.4mmと細い先端径でありながら、細部まで鮮明な画像が得られるハイビジョン対応スコープを採用しています。
検査は、鼻からでも口からでも、ご希望に沿って選択可能です。
(鼻からの検査を希望したとしても、鼻の特徴や病気により、口からの検査をお勧めする場合があります)
①予約方法
検査前に診察や検査の説明が必要ですので、受診をお願いいたします。
治療中の病気や内服薬などを確認させていただくため、必ずお薬手帳をご持参ください。
②検査前日
前日の食事は午後8時までにお済ませ下さい。それ以降は、水分(水・お茶・スポーツドリンク)は飲んでもかまいませんが、固形物はとらないでください。
③検査当日
検査のために休薬が必要な薬以外は、朝7時までに内服してください。
検査が終わるまで、絶食ですが、水かお湯は飲んでもかまいません。
④来院後(検査まで)
検査予約時間に来院していただき、受付をしてください。内視鏡室へご案内します。
ご案内後、胃の中の泡を取り除き、胃の壁をきれいにするための消泡剤を飲んでいただきます。
鼻からの検査の場合は、両鼻腔に粘膜の血管を収縮させる薬をスプレーします。
その後、空気の通りがいい方の鼻腔を決めてもらい、麻酔薬を鼻腔に注入します。
さらに、細くて軟らかいチューブに麻酔薬を塗って、鼻腔に挿入します。
胃カメラとほぼ同じ太さのチューブを使うため、この段階で、実際の胃カメラの挿入感をイメージしていただけます。
口からの検査の場合は、消泡剤を飲んでいただいた後、ゼリー状の麻酔薬を飲んでいただき、のどの麻酔をします。
⑤検査
検査ベッドに左向きで横になってもらいます。鼻からの検査の場合は、麻酔した方の鼻腔からカメラを挿入します。
口からの検査の場合は、マウスピースをくわえていただき、口からカメラを挿入します。
検査中はモニターを見て、自分の目でもその様子を確かめることができます。必要に応じて、組織を採取する場合があります。
検査時間は10分程度ですが、麻酔の時間を含めると、30分程度はかかります。
⑥検査後
検査後の注意点をご説明します。飲水食事は、検査後1時間(場合によっては2時間)経ってからになります。
鼻からの検査の場合は、検査後30分は鼻を強くかまず、拭くだけにしてください。
検査後は、診察室で胃カメラの画像をお見せしながら、結果をご説明いたします。
組織検査をした場合は、後日、結果をご説明いたします。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、肛門から内視鏡を挿入していき、大腸(結腸・直腸)や小腸の一部を観察する検査で、腸内の病変(炎症、潰瘍、ポリープなど)の有無を調べることができます。
また、必要に応じて、組織の一部を採取して、顕微鏡で詳細に調べる検査(生検)ができます。
ポリープを発見した場合、10mm以下の小さなポリープであれば、その場で切除することができます。
大きなポリープの場合は、切除・治療できる医療機関にご紹介させていただきます。
当クリニックでは細径大腸スコープ(径11.7mm)を採用しています。
スコープが腸壁に当たると自然に曲がっていく設計や手元の操作が先端部まで伝わりやすい設計が搭載されており、検査におけるスムーズな挿入をアシストし、患者様の苦痛軽減や検査効率の向上に貢献します。
①予約方法
検査前に診察や検査の説明が必要ですので、受診をお願いいたします。
治療中の病気や内服薬などを確認させていただくため、必ずお薬手帳をご持参ください。
②検査前日
・前日の食事は消化の悪い食べ物は控えてください。
→食物繊維の多い野菜、こんにゃく、きのこ、海藻、ごま、豆製品、果物の種・皮などは控えてください。薬局に検査専用食の販売があります。ご希望の方はご利用ください。
・夕食は夜8時までに済ませてください。
・夕食後、水分(水・お茶・スポーツドリンク)は飲んでかまいません。
・飲酒はしないでください。
・夜8時にコップ1杯の水に指示の下剤を全部入れて飲んで下さい。
③検査当日
・検査が終わるまで、何も食べないでください。
・水またはお湯、お茶は飲んでかまいません。
・休む薬以外は、朝6時までに飲んでください。
・検査に向けて、大腸の中をきれいにしておく必要があります。そのため、下剤を1L以上飲んでいただきます。下剤は朝7時から2時間以上かけてゆっくり飲んで下さい。
<下剤内服の注意点>
*最初の2~3杯は1杯を15分以上かけて飲んで下さい。
*腹痛・吐き気・嘔吐などが強い場合、飲むのを中止しご連絡下さい。
*下剤内服後の便の回数と、最後に出た便の色をお聞きするので、ご自身で確認しておいて下さい。
*下剤は体内に吸収されません。脱水にならないよう、適宜水分補給してください。
*便の状況によっては、検査を中止する場合があります。
④来院後検査まで
・検査予約時間に来院していただき、受付をしてください。更衣室へご案内し、検査着に着替えていただきます。
(その際着用していただく使い捨てパンツ代として、別途100円頂戴しております)
・必要に応じて下着の替えをご用意下さい。
・腸の動きを抑える注射をします。心臓病・緑内障・前立腺肥大のある方は、使用できませんので、お申し出ください。
⑤検査
・検査ベッドに横になっていただき、内視鏡を肛門から挿入していきます。
途中、体の向きをかえていただいたり、おなかを押しておさえたりする場合があります。
・検査時間は30分前後ですが、内視鏡が挿入しにくい場合や、ポリープが多数ある場合、残便が多く残っている場合は、さらに時間がかかる場合があります。
⑥検査後
・診察室で画像をお見せしながら、結果をご説明いたします。組織検査をした場合は、後日、結果をご説明いたします。
・飲食は、特に問題なければ、検査終了後から可能です。
・ポリープを切除した場合、検査後1週間ほど運動・旅行・飲酒に制限があります。予定が重ならないように検査日をお決め下さい。
腹部超音波検査は、高い周波数の超音波を腹部にあて、腹部臓器の状態を調べる検査です。
肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、大血管、膀胱、前立腺などを観察することができます。
検査は、レントゲンやCTなどと違い、被爆もなく、安全な検査です。
検査方法は、仰向けに寝ていただき、腹部全体に検査用ゼリーを塗って、プローブという機械を当てて観察していきます。
特に痛みはありません。検査中、息を吸って止めてもらう協力をお願いする場合があります。
体型や消化管ガスの影響で臓器の描出が難しいことがあり、描出範囲内での評価となります。
検査時間は、約10分です。食事はとらないで、検査になることが多いです。
ピロリ菌は、胃の粘膜に生息している細菌です。
ピロリ菌の感染率は、乳幼児期の衛生環境と関係していると考えられており、上下水道が十分普及していなかった世代の人で高い感染率となっています。
ピロリ菌は胃炎や胃潰瘍、胃がんなど、胃の病気に深く関わっていることが明らかにされてきました。
検査でピロリ菌の感染が判明した場合、ピロリ菌を退治する治療(除菌療法)をおすすめしています。
除菌療法は、3種類の薬を1日2回、7日間服用する治療法です。除菌療法には注意点がありますので、詳細は受診時にご相談下さい。
なお、除菌療法を受ける方は、必ず内視鏡検査(胃カメラ)を受けていただきます。